漫画ネタバレ

さんかく窓の外側は夜5巻ネタバレ!変人霊探偵・冷川の壮絶な過去!

さんかく窓の外側は夜

『MAGAZINE BE×BOY』で連載中の人気漫画「さんかく窓の外側は夜」の5巻のネタバレです。

さんかく窓の外側の実写映画は原作漫画の何巻?違いとネタバレは?

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【前巻のあらすじ】

霊視能力がある書店員の三角康介(みかど・こうすけ)は副業で物件清掃業を隠れ蓑に除霊業を営む変わり者の男・冷川理人(ひやかわ・りひと)の助手も務めています。

冷川と働きながら、三角は、霊能力の類を全く信じない刑事・半澤(はんざわ)、霊感を使って占いをする能力者・迎(むかえ)、父の命令で「呪い屋」をする女子高生・非浦英莉可(ひうら・えりか)らと知り合います。

カフェの依頼で除霊を行なった冷川と三角は、その原因をたどるうちに『宗教法人 掌光の教え』が所有する建物の前に出ます。

父とともにその建物の前にいた英莉可に「逃げて」と言われたふたりは、その場から一目散に逃げだします。

 

さんかく窓の外側は夜5巻ネタバレ

第25話

建物の前でなぜか茫然としてしまった冷川の手を取り、一目散に逃げた三角は、住宅街の一角で頃合いを見て立ち止まります。

冷川はまだぼんやりとした様子でしたが、三角は次の仕事の日程を聞いて帰路につきました。

 

二日後。

この日『物件鑑定・特殊清掃 COOLEAN』に依頼されたのは、「理由はわからないが毎日別人に追いかけられて気が休まらない」という若い男性の依頼でした。

依頼時に冷川が、なぜ自分が追いかけられていると思うのかを依頼人に尋ねると、依頼人は困惑した表情で答えました。

「こっちを見て笑ってるんです。……すごく」

実際に『それ』に遭遇して、三角はその意味が理解出来ました。

道路の向こう側から、焦点の合わない目で奇妙に笑っている男がじっとこちらを見てきているからです。

怯えている依頼人と三角をよそに、冷川は平然と、行動パターンがわかったかもしれない、と言って、依頼人と三角でえんがちょをするように言いました。

三角と依頼人がやってみると、依頼人は急に明るい表情になりました。

「嫌な視線がなくなりました!」

対照的に、今度は三角が『強い視線』に背筋を粟立てます。

冷川は「ここから先は我々だけで」と依頼人に告げ、報酬を受け取ります。

依頼人が去った後、冷川と三角は繁華街から人気のない場所へと移動しました。

冷川は、依頼人はたまたま目を付けられただけで、特にとり憑かれる理由はなく、災害と同じだ、と解説します。

冷川は三角に、『強い視線』を持った人物がついてきているか尋ねました。

三角が確認すると、先ほどとは別人ながらも確かにいます。

冷川はスマホの地図アプリで今いる周辺地域を示すと、三角に「このあたりの区画をぐるぐる走って回ってください」と命じました。

三角がその通りにすると、あることに気づきました。

走る速度が速まると、いっそう身近に『視線』の人物が迫って近づいてくるのです。

今にも背後の人物に追いつかれそうになった三角が恐怖におびえながら冷川の胸に飛び込むと、冷川は三角の体越しに、その人物に向かって“手”を伸ばし、その人から『強い視線』を三角に向けていた“もの”を引きはがしました。

冷川はその作業を“圧縮”と呼びました。

以前三角に言われたことを考え、“汚す”ことはやめた、と伝えます。

「この圧縮は改善の余地がありますが、ぶん投げないのでエコですね」

胸の中で息を切らす三角を抱えながら、冷川はそう言うと、口を開け、空中から“何か”を飲み込みました。

いまいち腑に落ちない様子の三角に、冷川は穏やかに微笑みかけます。

「この方法、僕はとても満足ですよ」

冷川の喉の奥で、何かがドクンと脈打ちました。

 

第26話

取調室で、若い半澤刑事はあどけなさを残した少年──幼き日の冷川理人に向かって問いかけていました。

「君は被害者? それとも加害者?」

幼い冷川は感情の読めない瞳で答えます。

「わかりません」

冷川は同じ瞳で言います。

「『信じる力』が人をホロボスのを、たくさん見てきました。でも、半澤さんのは『信じない力』ですよね。それ、すごいです」

「何が?」

うさんくさい、とでも言いたげな様子の半澤に、冷川は続けます。

「『信じない』っていう人は、それじゃなく別のものを信じているだけで、本当に『信じない』っていうのはきっとすごく難しいんです。でも、半澤さんは本当に『信じてない』」

冷川は、にっこり笑いました。

「半澤さんは、僕を信じないでいてくださいね」

 

警視庁捜査一課で殺人事件の捜査を受け持っている半澤刑事ですが、今日の彼は捜査ではなく、自宅宛てに手紙をくれた遺族訪問に赴いていました。

このように遺族をまめに訪問する半澤刑事に対して、同僚は犯罪の芽にもなっていない種を摘む才能がすごい、と評価しています。

ドラッグストアの近くのカフェスタンドで、半澤刑事は遺族の古住(ふるずみ)という若い女性と向き合っていました。

「何かあった?」

コーヒー片手に半澤が尋ねます。

古住はいささか焦点を見失ったかのような視線の不安定さを見せて、曖昧に頷きました。

「なんていうか……半澤さんに会って、襟を正したかったので」

両手でコーヒーのカップを持ち、古住はそれを見つめます。

「加害者遺族って、被害者と加害者のどちらなんでしょう、半澤さん」

古住はそれから急に明るい口調で、最近勤め先のドラッグストアに来るという奇妙な客の話をしました。

古住の勤務中にしか姿を見せないというその客は、常連客のはずなのに、店員の誰もその顔を覚えられないというのです。

古住は悪霊かな、と笑い含みに言います。

「父の悪霊……」

「そんなもん信じちゃいけないよ」

半澤は古住の言葉を遮りました。

古住は笑って、

「まぁ正直、信じてはいないんですが……その人を見てると、すう──っと、あちら側に引き寄せられて渡ってしまいそうで、父みたいに。強迫観念かしら」

古住の視線はまっすぐに半澤に向けられています。

「……脅迫や虐待を受けて」

半澤は重い言葉を口にします。

「『もうだめだ』『逆らえない』。そう思い込んで信じてしまったら、それが現実になる」

「怖いことをおっしゃいますね、半澤さん」

半澤は強い視線を古住に向けます。

「信じるな」

唐突に、古住は立ち上がり、忘れ物をした、と告げてカフェを出ました。

半澤は後を追います。

「店に戻って平気かい。俺も一緒に行ったほうがいい?」

「わかりません。なんだか心がちぐはぐなんです」

ふらふらと歩きながら、古住は口にします。

「わるい……こわい人が私を使って半澤さんを呼ばせたような気もするし、私がわるい人を退けるために半澤さんを呼んだような気もするし」

ドラッグストアの前に立った古住の顔には困惑が現れています。

「……忘れ物、したのかい?」

半澤の問いに、古住はぼんやりと答えました。

「……どうなんでしょう」

半澤は何気なくドラッグストアの壁に手を突き、突き出ていた釘で怪我をして血がしたたり落ちました。

古住は慌てて救急箱を取りにドラッグストアの中に入ります。

ドラッグストア前の道路に落ちた血の一滴を見て、半澤は、以前、自分のつばが結界の役割をすると言われたことを思い出しました。

しゃがみこんで手で砂をなぞると、そこへ自動ドアが開き、境界線に佇む、古住の足元が見えました。

「……半澤さんて、何も信じていませんよね。占いも、霊も、……人間も」

そうだね、と半澤は古住を見上げて答えました。

「だから私に会いに来たんでしょう? 父を連れ去ったわるい運命が、ずっと私を誘惑しているから、それで……」

絆創膏を持った両手を握り締めて、古住は涙交じりに叫び、半澤は、そのこぶしを血の付いた手でむりやり開かせました。

「君の親父さんは、自分で選んで殺して、自分で選んで自殺したんだ」

半澤は、古住に言います。

「君も、自分で選ぶんだ。親父さんは関係ない」

「私……自分が信じられない」

涙をこぼし告白する古住に、半澤は続けます。

「それでいい。信じちゃだめだ、疑え。間違っても自分を善良な存在と思うな。人間なんて簡単に悪に転がる、愚かで卑劣で弱い生き物なんだ。常に自分を疑ってかかれ」

古住は泣き崩れ、半澤のワイシャツに額をこすりつけました。

「……ありがとうございます」

半澤は、彼女の前に仁王立ちで立っていました。

「いつだって、遅すぎるなんてことはない」

 

その晩、半澤が帰宅すると、妻が明るい声で宝くじを買った、と報告してきました。

今回は絶対当たる、と断言する妻に半澤がいい加減な返事をすると、妻は「信じてないでしょう!」と体を小突いてきます。

半澤は、「いや、信じるよ」と応え、初めて安らかな微笑みを見せました。

「君は俺の信じる唯一の人だもの」

第27話

今回の『物件鑑定・特殊清掃 COOLEAN』の依頼人は、いわゆるパリピと呼ばれる人種の女性でした。

彼女は、彼女のパーティー仲間の中に、いつの間にか誰だかわからないし、いつ知り合ったのかもわからない人間が紛れ込み、それに気づいた友人の様子が少しずつおかしくなって交流に参加しなくなってしまった、と訴えました。

友人は写真に写った仲間のうち、何人かに〇をつけ、この中の誰かが『誰だかわからない人』だと言って、連絡を絶ったということです。

「その『誰か』の正体を突き止めてほしい、ということですね」

三角が言うと、

「怪しまれずに話さないといけませんね」

と冷川が言います。

依頼人が「合コンを開きましょうか」と提案しますが、三角は冷川に視線を投げ、「たぶん無理です」と応えました。

冷川が「無料で食事ができたらお得ですね」とコメントするのを聞き、依頼人もすぐに「無理ですね」と同意します。

三角は、口がうまくて顔の広い友人に頼ることにしました。

 

こうして依頼人が参加するパーティーに潜入した冷川と三角、そして助っ人の迎は、さっそく『誰か』とアタリを付けられた女性を参加者の中から探します。

冷川と迎は初対面からソリが合わず、常にけんか腰で会話しています。

しかし、出没状況から見て『誰か』とはおそらく死人だ、という見当をつけて話しかけに行くまでのやりとりが実にスムーズです。

三角はそれを指摘しますが、両人とも認めたくはないようでした。

 

迎は本業・占い師ならではの人当たりの良さであっさり『誰か』を含むグループの会話に入り込みました。

見学を厳命された冷川と三角は少し離れて見守ります。

少しして迎は戻り、あの2人はシロ、と告げました。

探索の末、迎と冷川はとあるひとりが“死人”だと断定し、彼女に近づきます。

迎は冷川が力ずくで除霊しようと彼女に歩み寄るのを止め、「よくないなぁ」と口にします。

迎は冷川に「黙って微笑んでろ」と小声で告げると、“死人”と思われる彼女の横に座りました。

霊や死人と会話しても無駄だと考える冷川は不服そうですが、言われた通り黙っています。

迎は“死人”の彼女に、「人間って、死んだら何になると思う?」と尋ねました。

彼女はとまどったように「わかんない……」とこぼしますが、迎えの誘導に従って自分のつま先を見ているうちに、彼女のつま先は融け、背骨や体が弛み、存在そのものが溶けかかっていきます。

「俺のやり方は、こうして話しているうちに、だんだんほどけて、壊れていくんだ」

迎は冷川に言います。

「こうしてほどけてからなら、力ずくでしなくていいだろ。消してあげなよ」

「ひとりでやると疲れがひどくて」

冷川が億劫がると、迎は「力任せだからだろ」と否定します。

「それ以外のやり方を知らないなら、今から覚えろ」

命令口調のそのセリフに、冷川は「どうして?」と尋ねます。

迎の答えは明快でした。

「三角のため」

 

首尾よく除霊を終えた冷川と迎は、三角と合流すると、三人でパーティー会場を後にします。

迎は地下から上がる階段をのぼりながら、

「『俺たち』と『それ以外』で、別々に感じちゃうときがあるよな」

と言いました。

「だからお前も、安全で優しい『それ以外』より、危なくても一緒の奴といちまうんだろう」

迎は三角を振り返って告げると、

「でも俺はヒトにも優先順位をつけるから、お前が危ないときは冷川を見捨ててもお前を助けるし、お前が冷川を見限れないならお前だって見捨てる」

迎はそう言い切って、ひとり、夜の闇の中に消えてゆきました。

第28話

呪い屋の非浦英莉可がかつて凄惨な事件現場であった空き地に立ち、土中から霊的な“道具”を回収していると、そこへ不穏な空気を感じ辺りを見回っていた休暇中の半澤刑事が通りかかりました。

半澤刑事は道路わきに落ちていたパスケースを拾い、その中の定期券に記された名前「ヒウラエリカ」を見て瞠目します。

しかし、そうとも知らないエリカは半澤が自分のパスケースを持っているのを見て声を掛けます。

すると半澤は意味深な視線をエリカに向け、ここに来たのは初めてか、と質問します。

エリカが警戒すると、半澤は警察手帳を示し、「まだるっこしいのもなんだから」と前置きをして、いくつもの殺人事件や猟奇事件の通称をあげ、「君はこれらの事件に関係がないか?」と尋ねます。

エリカは狼狽し、「誰が言ったの?」と尋ねますが、半澤は「誰が言ったのかが君にとって大事なのかい?」と答えません。

エリカは『この声が聞こえた人間はみな、その声通りに行動する』不思議な声の出し方で半澤に命令したのに、半澤がその通りに行動しないことに驚愕し、動揺します。

エリカの様子に、事件にかかわりがあると感じた半澤は、「オカルトは信じてねぇんだがな」とつぶやきます。

その呟きを聞いたエリカは、半澤に『声』が効かないのは、彼が『信じていない』からだと気づきます。

ふたりが押し問答をしていると、そこへ、半澤の妻が夫を探してやってきました。

彼女を振り返った半澤の横顔に一瞬の隙を見たエリカは、それに向けて呪いの言葉を発します。

半澤は思わずエリカをかえりみ、

「信じたね」

その表情を見たエリカは勝利の微笑みを口元に浮かべます。

半澤の妻が膝から崩れ落ち、半澤が彼女のもとに駆け付けようとした時、エリカは付き人の逆木に助け出され、その場から逃げ出します。

逆木はエリカを抱え上げたままある程度遠くまで逃げ、落ち着いたところで彼女を下ろすと、エリカは真っ青な顔で逆木の両腕を掴みました。

「警察があたしの名前を知ってた。「装置」もいくつか見つけてた」

エリカは汗ばんだ顔で苦しそうに逆木を見上げました。

「どこかでミスした……誰かが、あたしを警察に売った」

第29話

半澤の妻・冴子(さえこ)はあれ以来、体調は悪くないとはいえ、常に正体不明の恐怖に駆り立てられるようになりました。

毛布をかぶり怯える姿に、かつての明るい笑顔はもうありません。

 

半澤に助けを求められた冷川は実に興味深そうに顔に笑みを浮かべ、不謹慎だと三角に殴られました。

『物件鑑定・特殊清掃 COOLEAN』の事務所です。

「半澤さんは信じないかもだけど、俺らもできることはするから」

三角がそう慰めの言葉をかけると、冷川は痛めた腹を抱えながら言いました。

「違いますよ。彼は信じたんです。彼ともあろう人が、たとえ一瞬だって」

冷川は姿勢を立て直すと、

「そして、『妻に呪いがかかったのはそれを自分が信じたせいだ』ということを信じないように、必死に抵抗している。お願いしますよ、半澤さん」

冷川は半澤に言います。

「あなたはこちら側ではなく、そちら側にいてくださいね」

冷川はそのために手伝いをするので、代わりに調べてほしいことがある、とある書類を半澤に手渡します。

半澤はその表紙に『掌光の教え』とあることに気づき、

「いまさら何を」

と尋ねますが、冷川は「非浦英莉可に関係しているかもしれません」と即答します。

「だとしたら……私たちが知るよりも危険な集団になっているかも」

「……アレよりか?」

半澤は笑えねぇな、と口にします。

半澤が書類を受け取って事務所を後にすると、三角が冷川に質問してきました。

「今の、どういうコト?」

三角は冷川が言いたくないなら無理に訊く気はないが、出来れば話してほしいし、冷川のことを知りたいと思っている、と告げました。

冷川は、自分がそのことを三角に話したいのか話したくないのか、自分でも判然としない様子でしたが、それでも、「とても話したくないこと」だと告げました。

「なので、『ざっくり』」

冷川はざっくりを表すらしいジェスチャーをすると、話し始めます。

「今は『掌光の教え』と名乗っているようですが、昔は『掌光会』という名前でした。あそこで言われたうちのほんのいくつかは、正しかったような気もします」

冷川のセリフに、三角は「信者だったの?」と驚きます。

「いいえ」

冷川はきっぱりと否定しました。

「え、いつのこと?」

三角の問いに、冷川は答えました。

「……昔です。これ以上は、今は」

 

かつて。

若い半澤刑事と幼さを残す冷川少年が取調室で向かい合っていた時。

「君は被害者? それとも加害者?」

「ひが……? って、何、ですか?」

冷川はその年ごろには不釣り合いに語彙が少なく、自分が置かれていた状況も理解していないようでした。

時がたち、冷川少年は少しずつ成長していきます。

目に知性が宿り、身長が伸び、面差しが大人びていくにしたがって、彼は語彙を獲得し、自分が置かれていた状況を遅ればせながら理解し、説明できるようになっていきました。

今とそれほど年の変わらない青年となった冷川は、取調室で、机の向こう側に座る半澤刑事に言います。

「私は、苦しかったので、壊したんです。私がその前に壊されていたから」

冷川の語る言葉は、何事にも無関心な少年のように、空中に放り出されました。

「……それだけ」

 

十数年前。

『宗教法人 掌光の教え』の副会長・冷川塔子(ひやかわ・とうこ)は冷川の母親でした。

彼女は『掌光』という不思議な力が人を救うという触れ込みで宗教法人を運営しており、その象徴として『大掌様』(だいしょうさま)という存在を崇拝していました。

その『大掌様』こそ、幼い頃の冷川です。

冷川はまだ幼い子供にもかかわらず、俗界から引き離されて宗教的な施設での禁欲的な生活を強いられていました。

俗世への関心が強まるから、とまだ母親が恋しい年ごろにもかかわらず、母親に会うことが許されません。

そして、その思想に、母親も心酔しているのでした。

冷川は宗教施設の一角で宗教法人に助けを求めてきた人間の除霊を行なっていました。

それは特別な力のある人が行う行為で、そういった“人助け”ができることは“ありがたい”ことだ、と、当時の冷川の世話をしていた初老の女性は信じ、冷川にも教え込んでいました。

冷川は幼い子供が当然持つ欲求も禁じられ、母親の存在さえ否定され、“特別な存在”として人々の役に立つよう教え込まれ、その思想を強制されていました。

長ずるに従って冷川は子供らしさを失い、痩せぎすで虚ろな視線を空中に彷徨わせる、

線のか細い少年になっていました。

第30話

少年となった冷川は、相変わらず宗教施設の一角で俗世から隔離された生活を送り、感情も欲求も喪失して、宗教法人に助けを求めた人々を除霊する日々を過ごしていました。

教団は大きくなり、『大掌様』としての冷川は俗世への執着を失った“特別な方”として崇められ、その様子は神々しいと表現されていました。

世話人の女性は「近頃はわがままを言うこともなくなって」と嬉しそうです。

その日も、冷川の前には怯え切った様子の男性が連れてこられていました。

世話人の女性は、自分も特別な力があるから、この男性のそばにいるのは苦しい、と、冷川と男性を残して部屋から出て行ってしまいます。

しかし冷川には、その女性は特別な力を持っているとは思えず、嘘つきだ、と感じていました。

冷川は、うずくまる男性の前に座り込み、その男性の背中に何本もの巨大な釘が刺さっている様子をまじまじと見つめました。

このような “呪い”を、冷川は初めて目にしたのです。

「ぼくもほしい」

世話人の女性たちが異変を感じて部屋に戻った時、男性は血を流して倒れ伏していました。

「ありがとう。……寝ちゃった?」

部屋が片付けられてから、世話人の女性は恐る恐る、冷川に何をしたのか尋ねました。

冷川はわからない、と答え、「でも元気をもらったから、ご面会できます」と、それまでにない快活な様子で言いました。

そして、「のろってやる」「のろってやる」と言いながら、部屋の中をぴょんぴょんと跳ね回ります。

世話人の女性が「やめなさい、汚らわしい!」と止めると、今度は「のろってやる」「けがわらしい」と言いながら、ぴょんぴょんと部屋を飛び回るのでした。

その言葉に呼応するように、家鳴りや地響きがあたりを満たし始めます。

 

時がたち、若き日の半澤刑事が務める部署に宗教施設からの通報が入りました。

宗教がらみはややこしい事態になることが多いので、気重な様子で刑事たちは施設へ向かいますが、先に到着していた制服警官と刑事2名はただならぬ事態が起こっているようだと緊張しています。

通報以降、施設に応答はなく、近隣に話を聞くと、ここ一ヶ月異臭がするというのです。

半澤は施設2階の窓際に子供の姿を発見し、指さしました。

早めに施設に入ったほうがよさそうだと判断した刑事たちは、救急車と応援を呼び、要救助者の捜索だけに目的を絞って施設に入り込みます。

施設の廊下や部屋には腐敗速度の異なる遺体があちこちにあり、集団自殺よりもガスや毒物などが原因として考えられました。

刑事たちは個人に分かれ建物内を探索し、2階を割り当てられた半澤は、集会室のような部屋で、炊飯器の内窯を抱え、口元にご飯粒をつけた幼い少年を発見しました。

冷川です。

半澤は冷川の手を取り、外に連れ出そうとします。

名前などを聞き出そうとしますが、冷川は考え込んで答えません。

何があったのかを訊くと、冷川は、いつも自分がおなかがすいて、怒っていたせいだ、と答えました。

面会の人がくれた“特別”を使ったらよくて、ほかの人からももらって使った、と冷川は続けます。

半澤は曖昧に頷き、今度は「外で何がしたい?」と尋ねると、冷川は、顔を輝かせて「運命を見つけます!」と答えました。

冷川は施設の中に転がる数々の遺体に、何の関心も払いませんでした。

半澤たちが建物の外に出た時、施設の地下へ捜索に行った森という刑事が奇声を上げて倒れました。

地下の遺体の損傷は腐敗以外の意味で激しかったと同行した刑事は証言しましたが、森刑事はそれで精神的ショックを受けるような刑事ではなかったはずです。

介抱する刑事たちの合間から痙攣する森刑事の顔を見た冷川は、「しずめ」と言いながら、その場でぴょんぴょん飛び跳ねました。

その横で、半澤とほかの刑事は素早く情報交換を行います。

「ちゅうとはんぱな“とくべつ”はないほうがいいとおもいますっ! しずめっ!」

冷川が飛び跳ね終わると、森刑事の痙攣は収まり、意識が戻る気配がありました。

「おなかすきましたっ」

冷川の声が響きます。

両者のタイミングの一致を目の当たりにした半澤刑事は、首筋に汗をかきながら冷川に尋ねました。

「……君は被害者? それとも加害者?」

 

時はさらに立ち、現在の年齢になった冷川は答えます。

「さあ?」

冷川は言います。

「運命を探しています。私を助けてくれる、私だけの運命。会えばきっとわかる」

場面は物語の冒頭に戻り、冷川は書店で三角と初めて対面します。

「君だ。私の運命」

三角は不思議そうに振り返りました。

「え?」

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さんかく窓の外側は夜5巻感想

コミュニケーション能力が著しく低く、世間一般の常識がなく、言葉の使い方をしばしば間違える、冷川の壮絶な過去が明かされます。

冷川にとって耐えがたいのは、

「相手が正当な理由だ、と主張する理由があって、でも自分はその正当さが理解できない」

という事態らしいですが、こうした事態は今の世の中、あちこちに散見されているようですね。

冷川の過去がわかると、冷川がこう感じる理由もなんとなく理解できます。

さんかく窓の外側は夜6巻ネタバレはこちら

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